はじめに
日本人ならではかもしれませんが…
日本人は、お金の話をしたがらない方が多い傾向にあります。
それはなぜでしょうか?
そこで今回は、日本人にとってお金の話がタブーになった背景について考えていきましょう。
お金の話は下世話なの?
お金の話やお金を稼ぐ話ばかりしている人を見ると、「下世話な人」と感じる方がいらっしゃるのは事実です。
「ゴシップ好きな人」のように感じる方もいらっしゃいますが、「下品な人」と捉える方もいるので、なかなか難しいですよね。
お金の話ばかりする人と一緒にいると、「疲れる」と感じる方もいらっしゃいますが…
お金の話ばかりする人が、全員悪い人ではありません!
なかには、有益な情報を話している方もいるので、耳を傾けるのは良いことだと思います。
なぜ日本人はお金の話が嫌いなの?
諸説ありますが、江戸幕府が広めた思想、第2次世界大戦、バブル崩壊などが影響しているのかもしれません。
江戸幕府はどうしたの?
戦国時代を経てやっと安寧の世がやってきた江戸時代。
江戸幕府は、その安寧の世を守るために、他の大名や農民が資産を持つことを良しとしませんでした。
だから参勤交代や年貢という税徴収などによって、お金を吸収していきました。
また、身分制度を利用して印象操作していたのではと感じる部分もあります。
世界大戦でどうなった?
第2次世界大戦で日本は敗戦国となりました。
最初は優勢と言われていましたが、劣勢になり財政も底をつき始めると、「欲しがりません。勝つまでは」という間違った価値観を植え付けられていました。
全国民が節約したからといって戦争に勝つわけはありませんが、節約することで一致団結を促していたのでしょう。
質素倹約が美徳とされていたのです。
急速な発展とバブルの崩壊
戦後、日本は急速に発展し、世界と肩を並べるほどになりました。
その当時、投資業界も盛り上がりをみせ、株式や不動産などに大金を注ぎ込んで成功した人もたくさんいました。
でも、バブル景気はずっと続くものではありません。
バブル崩壊とともに、株価や不動産価格は暴落。
借金を抱える人や、会社が倒産して仕事を失う人などが続出します。
そして景気低迷期へ突入。
この期間を失われた10年や20年と呼んでいます。
バブル崩壊を体験した方は…
「投資なんてするものではない」
「コツコツ貯金するのが1番」
と考えて、その考えを子供たちに広めていくことになります。
たしかに、バブル崩壊でお金や投資にまつわる怖い体験をすれば、「投資は悪」と考えるようになるかもしれません。
でもその一方で、バブル期を上手く乗り越えて資産を形成し、資産を守った人もいます。
その違いは、お金や投資に関する正しい知識を持っていたからではないでしょうか。
大切なのは正しい情報をGETすること
日本人はとても勤勉で真面目な国民と言われています。
それは日本人が大昔から持っている特別な魅力です。
一方で、村社会を大切にする傾向にあり、その真面目さゆえに、上司から言われたことは守ろうとする傾向にあります。
だから、政府や上司、家長が言うことが絶対で、「お金儲けは悪」という印象が根づいたのかもしれません。
そこに不景気が重なったことで、より投資に対する嫌悪感が増したのでしょう。
でも今回知ってほしいのは、「お金の話や投資は悪ではない」ということです。
正しい情報を手に入れて、適切な投資をすれば、過度に恐れる必要はありません。
まとめ
世の中には、いろいろな投資情報が出回っています。
正しい情報もあれば、そうではない情報も…
その中から、どの情報を選ぶのかはあなた次第。
まずは、お金や投資の知識を身につけることが大切です。
そうすれば、間違った情報を避け、有益な情報をGETできるようになるでしょう。
知識を身につけたら、ぜひ自分の子供たちにも「投資は正しく学べば怖くない」ことを伝えてあげてください。
親子でお金や投資の話をすることで、お金の話がタブーにならず、相談し合える関係を築けるはずです。